プレイすると謎が解けるかと思いきや、さらなる謎に包まれてしまう。
そして永遠のループに突入してしまうこのゲーム。
私と同じように「ラスティ湖」という「沼」にハマってしまった人もいらっしゃるのでは。
私といっしょにラスティ湖で溺れようではありませんか!
※ 日本語化されましたので、セリフや細かいところを書き直しました。
- おおまかなゲームの流れ(攻略情報ほどくわしくありません)
- アチーブメント(隠し食材)の取り方
- 考察
- 他作品と合わせての総合的考察
全作品を通しての考察になりますので、未プレイの方、「まだネタバレしたくない!」という方はブラウザバックでお願いします。
ゲーム情報
リリース日:2016年1月29日
価 格:Steam¥198 AppStore ¥250
ジャンル :脱出ゲーム・アドベンチャー・ポイント&クリック
【Rusty Lake Paradise】【Cube Escape】シリーズで7番目に発売された作品です。
メモとか取らなくてもクリアできるので、難易度は低めだと思います。
シリーズ内の時系列
この物語の舞台は1893年。
全作品中の時系列としては【Rusty Lake Roots】でエマの息子フランクが行方不明になったあたりですね。
このシリーズは発売順とゲーム中の時系列がバラバラになっています。
なので、全容を理解したい場合はどの順番でプレイするかというのは結構重要になってきます。
今回の【Hotel】の登場人物は【Rusty Lake Paradise】の登場人物をなぞっていると思われる節があります。
ですので【Paradise】の後にプレイするのを最もおすすめしたいです。
付けくわえるなら、Mr.オウル、Mr.クロウ、ハーヴィー、この3人の関係を理解してからプレイするとより楽しめると思います。
今作のプレイヤー
今回の【Hotel】の主人公はハーヴィーです。
分かりにくくなるので最初にネタバレしておくと、ハーヴィーは鳥の頭を持つ人?獣人?です。
鳥の姿にもなれます。
ハーヴィーについての詳しい考察はこちらへどうぞ↓
1893年 Rusty Lake
ご機嫌いかがかな?自己紹介をさせていただこう
私の名前はミスター・アウル ラスティレイクホテルのオーナーだ
見てごらん 宿泊客が到着したようだ
そして私も彼らをここに滞在させる理由がある
5日間にわたってディナーを提供する
息が止まるほど素晴らしいものになるようにしてくれ
素晴らしい1週間になるに違いない
記憶に残るものにしようじゃないか
※ 英語版の時は「Mr.オウル」と書いていましたが、今回日本語化で「ミスター・アウル」と表記されるようになりました。以後「ミスター・アウル」とします。
ロビーではミスター・クロウが「ホテルの宿泊客を歓迎しなさい。彼らを地元の珍味でもてなしなさい」と言っています。
主人公はホテルの従業員のようですね。
シュリンプカクテルをすべての客にふるまいに行きます。
ロビーには大きなミスター・アウルの写真が。
カウンター奥のキッチンにはミスター・トードがいます。
彼に話しかけると最初のディナーのレシピを教えてもらえます。
レシピは「マッシュルームとローズマリー和えシカ肉ステーキ」
3種類の食材を入手しなければなりません。
宿泊客にカクテルを配り終えると夜の始まりです。
初日の獲物、シカ肉
はじまるとカウンターに電話がかかってきます。
ミスター・アウル「私の写真を見てごらん」
ミスター・アウルの写真をクリックすると「マッシュルーム」を入手します。
ミスター・クロウ「部屋に行ってお客が必要なものがないか確認するといい」
エレベーターに乗り1階へ。
1階のROOM1がミスター・ディア―の部屋です。
ミスター・ディア―「ブラッディ―マリーを持ってきてくれ!」
ミスター・ディア―の言いつけどおり、ブラッディーマリーをつくって渡します。
するとミスター・ディア―は死んでしまいます。
シカ肉ゲット!
ローズマリーを入手するには、鹿の頭蓋骨をクリックして角を生やします。
角が完全に伸びきると左の角に緑の葉っぱのようなものがあるのでクリックすると「ローズマリー」を入手。
ミスター・ディア―以外の4人の宿泊客でおいしくいただきました。
ミスター・ディア―の部屋の壁には「Mr.Deer’s research plan」という紙が貼られています。
ホテルの外観や、地下のエレベーターのような線が描かれている。
(小さすぎてしかも筆記体で読めず)
このエレベーターはデールが登ってきたものでしょうか。
2日目はウサギ肉
2日目のレシピは「ウサギ肉の人参と白豆入りシチュー」です。
ミスター・クロウのポケットをクリックすると「人参」を入手。
2階のROOM4がミスター・ラビットの部屋です。
ミスター・アウルの絵にナイフをつかうと「白豆」を入手。
うさぎはマジシャンでいろいろな手品を見せてくれます。
なんかただの気のいいおじさんなんだよね…。
ちょっと気の毒だわ。
部屋の壁にはってあるチラシを見ると、ホテルでのマジックショーのために来たらしい。
箱に入って剣で刺すマジックに失敗して死んでしまいました。
ウサギ肉ゲット!
この部屋の窓の外を【Cube Escape Birthday】に登場するうさぎのようなものが横切っていくのですが、あれはいったいなんなのでしょう。
【Cube Escape Birthday】に関する考察はこちらから↓
また人が減り、3人の宿泊客ででうさぎ肉をおいしくいただきました。
5人しかいない客なのに、おかしいと思わないのかな。
3日目、ハトの手羽先
ロビーの窓の外に流れ星のようなものが見えて、どうやらどこかに落ちたらしい。
ホテルが真っ暗になります。
ロビーを見てまわると、ふたつの光るものがあるのでクリック。
どうやらコウモリのようです。
そのまま回りながらコウモリをクリックし続けると明るくなっていきます。
エレベーター脇の赤い服のコウモリをクリックすると「じゃがいも」を入手。
3日目のレシピは「ブラックベリーソース和えハト肉とポテト」です。
2階のROOM5がミセス・ピジョンの部屋。
ミセス・ピジョンは部屋でお風呂に入っています。
彼女は科学者か何かのようで、箱の中にヒナ鳥をいれて電気を流して何か実験しているらしい。
かわいそうですが、何回かレバーを引いて電流を流すと、「ブラックベリー」を入手できます・・・。
マッドサイエンティストってやつかな?
それともサイコパス?
壁の絵から見るに、電気で脳から白と黒のキューブを取りだせる装置のようです。
助けたヒナ鳥が装置のスイッチを入れ、お風呂のミセス・ピジョンは感電して死亡。
しっかり復讐されましたね!
ハトの手羽先ゲット!
ハト肉ゲットの後、ディナーをつくる前のタイミングでロビーの赤いクッションの上にある「白ワイン」を取っておいてください!
このタイミングでないと取れません!
残りのふたりの客だけでディナーをおいしくいただきました。
ふつうならこのあたりで逃げ出すだろうけどね💦
ラジオから流れる音楽がとてもいい曲。
外国のゲームってほんとにBGM上手なんだよね。
主張しすぎないけど雰囲気をちゃんと表している。
4日目、キジの胸肉
4日目のレシピは「キジ胸肉のタイム入り白ワイン蒸し」です。
1階のROOM3へ。
ミス・フェザント「私の写真を撮ってちょうだい!」
モデルか、芸能人的な人ですか?
時計の右上に「タイム」が生えてます。
3枚写真を撮ったあとピストルを渡し、写真を撮るとミス・フェザントは死んでいた。
なんでこうなった?
キジの胸肉ゲット!
ディナーをつくり始める前に「赤ワイン」を取りましょう。
ここでも「赤ワイン」はこのタイミングでしか取れません!
もはやイノシシしか残ってないんですが。
さすがにおかしいと思わんかね?
テーブルの上のチラシに1人3役で劇の上演をすると書かれています。
【Theatre】の歌手の女性の服とミス・フェザントの服が同じです。
劇場を模した人形劇のセットなどからやはり【Theatre】を意識していると考えられます。
【Cube Escape Theatre】に関しての考察はこちらから↓
5日目、最後はイノシシのスペアリブ
最終日のレシピは「イノシシスペアリブの赤ワイン煮トマト添え」です。
めっちゃおいしそうじゃん。
1階ROOM2に行きます。
このステージはちょっと下ネタチックなので嫌な人もいるかも。
2回目のサンドイッチを食べさせた後のトイレで「トマト」を入手できます。
ミスター・ボアの部屋にはミスター・アウルからの手紙がはってあります。
親愛なる大使
共通の友人からあなたが中毒と不安神経症に悩んでいると聞きました
あなたをラスティレイクにご招待します
我々の充実した「メンタルヘルスと釣り」施設が心に安らぎを与えるはずです
心を込めて
ミスター・アウル
だいぶ病んでますね・・・。
アヘン用パイプがあったから、もしかして薬物中毒なのか。
自分のう〇こをはさんだサンドイッチを食べるだけのことはあるなあ。
っていうかこれある意味永久機関?
最初の食料さえあればもう後の心配はないよね!
食糧難になっても無敵か!
この「メンタルヘルスと釣り」というのは1作目の【Cube Escape The Lake】のことなんじゃなかろうか。
あの釣り小屋、めっちゃ怖かったけどね!
メンタルやられちゃうわ。
Mr.猪のカウチソファの上にはいかにもな装置があり嫌な予感しかしない。
Mr.クロウがナイフを渡してくる。
「You know what to do」(やることはわかっているね)
【Theatre】でも聞いたセリフですね。
斧が頭の上に落ちてきて死亡。
スペアリブゲット!
その後
スペアリブはミスター・アウルに持っていけと言われます。
もう食べる人いないもん。
その前に。
ミスター・クロウのうしろに吊るされた番号のプレートを全部持って、エレベーター左横の箱へ。
各部屋番号を、各部屋の手紙に押されていたマークの場所に吊るします。
左から「35412」です。
箱のふたが開いて「ラスティレイク葉巻」を入手。
では、最初は入れなかった2階のプライベートルームへ。
部屋にはいると、Mr.オウルが宿泊客の頭蓋骨をながめています。
とうとう最後のディナーだ
記憶を集めてくれてありがとう
ハーヴィー・・・
葉巻を持って来てくれて嬉しいよ
湖も喜んでいるはずだ
黒いキューブを見てみよう
ガラスの装置の中に黒いキューブが入っていて、クリックすると黒い影になった客のシルエットが浮かび上がります。
ミスター・ボアは黒い毛が生えているのでかなり堕落しているのかもしれない。
ミスター・ラビットはあの窓の外で見たウサギにそっくりです。
記憶は過去だけでなく未来への鍵でもあるんだ
見てごらん
白いキューブをクリックすると森の中に客のシルエットと黒いキューブが浮かんでは消えます。
そしてエレベーターを上がっていくデールの姿。
おそらくこのあと【Theatre】につながっているのでしょう。
シークレットコード
食材すべてとシガーを集めると、最後にシークレットコードを教えてもらえます。
が、日本語版だと「アンロックされました」と出るんだけど、コードは表示されませんでした。
「1894」(次の年)なのはわかってるのでいいんですけども・・・。
【Cube Escape Birthday】でスノードームに「1894」を入力すると、装置の中の影たちが逃げ出し、半獣だったハーヴィーが完全な鳥になってホテルから逃げだす様子が映し出されます。
ミスター・ラビットの謎
ミスター・ラビットのキューブをクリックすると見える姿は、あの窓の外を横切ったウサギにそっくりでした。
他の客は明らかにシルエットだけになっているのに、ミスター・ラビットだけが異質です。
【Birthday】で襲撃してきたウサギは、服を着ていたけどそのウサギに似ています。
ウサギは2体いるのか、それとも。
それ以上の情報はここでは得られません。
ウサギ襲撃について詳しくは【Cube Escape Birthday】で↓
考察
この宿泊客はどことなく【Pradise】のジェイコブの家族に似ています。
最後に家族がそれぞれかぶっていたお面とも対応していますよね。
【Rusty Lake Paradise】についてはこちらで詳しく↓
ミスター・アウルはどうして宿泊客を殺したのか
どうしてミスター・アウル(ジェイコブ)は、その家族に似た客を「殺して食べた(食べさせた)」のでしょう。
「殺して自分で食べる」よりも「殺された仲間を仲間に食べさせる」ほうが精神的にきついですよね。
仲間を食べさせるという拷問もあります。
(仲間意識があるのか、そもそもこの肉がなんの肉か認識しているか、というのは置いといて)
冒頭のセリフからしてもミスター・アウルはその行為を楽しんでいます。
【Pradise】 は1796年、それに職業まで設定されているので家族本人でないのは確実です。
黒いキューブを集めるためだけではなく、宿泊客を家族と重ねて復讐を楽しんでいるのでしょうか。
復讐だとしたらその理由は?
思い当たるところはあります。
・父親に生贄にされそうになったこと。(最終的には生贄になった)
・母親を殺されたこと。
とくに母親は儀式のために無意味に殺されてしまいました。
ジェイコブが島に戻ったとき、母親の魂が「あの人達に私の記憶をつかわせないで」と言いました。
おそらく母親も家族をよく思っていないことがうかがえます。
この【Hotel】でのミスター・アウルの行為はキューブを集めるため=実益と復讐を兼ねたものなのではないかと私は思います。
1870年のホテルの窓の謎
こちらは【Rusty Lake Roots】での話になりますが、1870年にジェームズ・ヴァンダーブームが窓から見たホテルにも
同じ客がいるのが確認できます。
ただの謎解きのためだけの映像なのか、それともちゃんとストーリーに組み込まれているのかは分かりませんが、興味深いです。
何回も何回も永遠にループして殺されてるなんて考えたら恐ろしい!
ミスター・ディア―の部屋の張り紙
このミスター・ディア―の部屋の張り紙に描かれている英文について、コメントで日本語訳を頂きました。
mr. deer’s research plan 「ミスター・ディア―の研究案」
hotel height? 「ホテルの高さ?」
walls「壁」
左から順に
what is in the lake? 「湖に何があるのか?」
is there a way down? 「下に続く道があるのか?」
xxxx water samples 「xxxx水のサンプル」
とのことです。
とても助かります、ありがとうございました。
他の客はともかく、ミスター・ディア―とミセス・ピジョンはこのホテル(湖?)のことをいろいろ調べているようですね。
ミセス・ピジョンの部屋にはキューブの取り出し方の絵がありましたし、実際に装置もつくっています。
ミスター・ボアはミスター・アウルに呼ばれてきたようですし。
湖の謎をエサに呼び寄せられたということでしょうか。
エレベーターを上がっていくデール
デールは1930年生まれなので、ここにいるわけはないのです。
この作品ではローラもデールも出ることはないが、「これもちゃんとストーリーが続いてますよ」というアピールでしょうか。
まあデールはミスター・アウルの後継者なので、年代を超えていろいろと勉強させられているのでしょう。
次は【Cube Escape Birthday】の考察を。
それでは。
コメント