この記事は【Samsara Room】の感想と考察の記事です。
攻略はしていませんが、シークレットエンド紹介しています。
おもいきりネタバレになりますので、まだ見たくない方はブラウザバックでおねがいします。
この【Samsara Room】という作品は、【Rusty Lake】【Cube Escape】シリーズ以前(2013年)にリリースした作品のリメイク版です。
シリーズの最初の作品ということですね。
どっぷりラスティレイクにハマっている私、これはもうやらないわけがないでしょう。
できたら古いほうもプレイしてみたいですが、今はもうフラッシュゲームができないので無理なようです。
Steamストアページによると、ラスティレイク5周年記念作品と書いてありました。パチパチ👏
「新しいパズル、ストーリー、グラフィック、没入感のあるVictor Butzelaar氏による音楽で新たに生まれ変わりました。」とあります。
オリジナルと比較できないのが悲しい!
ゲーム情報
リリース日:2020年4月29日
価格:無料!!
ジャンル:脱出ゲーム・アドベンチャー・ポイント&クリック
【Rusty Lake Paradise】【Cube Escape】シリーズで一番最初に発売された作品のリメイクです。
無料です!!これ、大事です!
ではプレイしながら考察していきましょう。
【Samsara Room】の「samsara」とはサンスクリット語で輪廻転生、誕生と死、転生を繰り返すこと、です。
お約束の、知らない部屋で目覚める
プレイヤーは知らない部屋で目覚めます。
いつもの死体入りの時計にいつもの窓。
いつものチェスト。
古びた壁紙。
・・・変わらない安心感。
窓の景色はラスティレイクですが、これは絵で、剥がすと祭壇が出てきます(笑)
鏡に映るのは黒い影だけ。
しかし、つるんとしていて毛が生えてない(知らない人が見たら誤解を招きそうな表現)ですね。
なので堕落していない、ただの魂なのだろうでしょう。
(ラスティレイク公式ツイッターの画像では毛が生えてたけども)
テーブルの上の封筒には紙が入っており「私の姿を変えてください」とあります。
ロウソクを3本集めて祭壇に設置し、魚をおくと次のステージへ。
水の中の部屋
同じ部屋ですがいろいろと家具が浮いています。
鏡にうつる姿も魚になっています。
どこかで見た、おなじみの手も出てきます。
ナイフを渡すと、心臓と交換してくれる。
貝殻をあつめて祭壇におき、今度は魚を回収して心臓をおくと、また最初の部屋に戻ることができます。
さっきキャビネットの中で入手した「容器」を使って「ヤモリ」をつかまえます。
今度は心臓を回収して、ヤモリをおきます。
逆さまの部屋
同じ部屋ですが、ヤモリになったようなので天井からの視点になっています。
本棚の本を並べ替えると、本がどこかに飛んでいってしまいます。
そしてまた魚を置いて水の中へ。
こんな感じで部屋は変わらず、自身が6種類の生物になってゲームを進めます。
3つの「三角の鍵」を集めたら、時計の扉を開けます。
開けると、おっさんの死体が転がり出てきます。
どっかで見たね、この光景。
このおっさんはウイリアムってことでいいのでしょうか。
ここはいつも思うのだが服くらい着せてあげたっていいんじゃないか。
客観的に自分の死体を見るのってどんな気持ちなんだろうか。
おっさんは種を持っています。
種を植木鉢に植えて水をやると植物が生えてきます。
またヤモリになってその花をクリックすると「芋虫」を入手。
今度は芋虫になれるわけです。
祭壇に芋虫をおいて、芋虫の世界へ。
ここでは芋虫目線になるんですが、ここだけカーペットが実写になっています。
おもしろい趣向です。
おっさんの口の中に入ると祭壇があって、ここからシークレットと通常エンドの分岐になります。
シークレットエンドを見てから通常エンドを見る方が効率がいいので、シークレットから紹介しますね。
シークレットエンド
祭壇に向かう途中でオレンジ色のホタルのようなものを4つ全部クリックしておきます。
その後、祭壇のギミックを↓のように合わせます。
(すみません、エビ取っちゃった)
すると祭壇の右側がひらいて「エビ」を入手できます。
このシークレットのヒントはゲーム内のどこにもありません。
公式ツイッターでヒントが出されました。
窓の祭壇に「花びら」と「エビ」をおくと、家具が壊れちょっと視点のゆがんだ部屋にいきます。
鏡をクリックするとプレイヤーが「エビは好きじゃない」と言います(笑)
白い壁のほうには超デカいエビ。
壁に書かれているのはサンスクリット語でサンサーラ、サムサラだと思います。
エビの中にはさっきのおっさんがはいってます。
口をクリックすると「不老不死の薬」を入手。
この人エビ嫌いみたいなのに、拷問か何かですか?
そして水、土、火、空気の4大元素をあつめます。
祭壇に4大元素と不老不死の薬をおくと、窓が見えて。
そこにはローザとちいさなローラがいます。
そこで「あれは私か?」というセリフ。
これでシークレットエンドです。
ここでプレイヤーがウィリアムだということがはっきりしました。
詳しくは【Rusty Lake Roots】で↓
通常エンド
このように針を合わせると通常エンドです。
左側がスライドして「卵」が入手できます。
部屋に戻って祭壇に「花びら」と「卵」をおくと、空のような部屋にいきます。
鏡に映るのは鳥の姿です。
ギミックを解いていき、最後コウノトリに心臓、ヤモリ、魚、芋虫を食べさせることになります。
食べさせると、人間の赤ちゃんを吐き出します。
祭壇に羽根と赤ちゃんを置くとノーマルエンドです。
赤ちゃんを抱いた女性のシルエットがラスティレイクをバックに浮かびます。
この赤ちゃんの布の柄から、この子がローラで、女性はローザと分かりますね。
ローラについて詳しくはこちらで↓
考察
通常エンドだとあの赤ちゃんがプレイヤーだということはふんわりしています。
シークレットエンドだと「あれは私か?」というセリフがあるので、よりはっきりと転生していることが分かります。
「ウィリアムが転生してローラになる」というのはシリーズの最初から決まっていたようですね。
リリース順にこの【Samsara Room】からプレイしていれば、このシリーズをより理解しながらプレイできたのではないかと思います。
(私は【The White Door】からプレイしました)
シークレットエンドに出てくる「エビ」は何なんだろうと考えましたが、ウィリアムはエビ嫌い、ローラはエビ好きなので、対比としてつかわれているのかなあと。
「転生」とはいったい何なのか
ウィリアムとローザは、全く違う人格、好み、容姿、性別です。
魂は同じでも「生まれ変わる」ということは「まったく別の人間になる」ということみたいです。
【Roots】では転生するのに人間のパーツが必要でした。
今作では肉体を作るのではなく、いったん他の生物に転生して最終的に人間になるという過程が描かれています。
Wikipediaで「転生」についてざっと調べてみましたが、
- 人間にしか転生しない
- 動植物も含む
- そもそも転生しない
など、いろいろとあるようです。
ウィリアムの場合は、リインカーネーション型(生まれ変わりによって魂が成長する)と、輪廻型(カルマ、業によって繰り返し生まれ変わる)のミックスといったところでしょうか。
その、いろいろ苦労してウィリアムは生まれ変わったわけですけど、ローラは若くして死んでしまう運命なんですよね。
せっかくだから、また転生できたらいいですね。
感想
空のステージ、鳥の雛のギミックがものすごく苦手で手間取りましたが、難易度はさほど高くないと感じました。
ボリュームも2時間程度とちょうどよいのでは。
このシリーズの他の作品もプレイしていればわりと簡単にすすめることができると思います。
余談ですが、このゲームにつかわれる壁紙の柄が私の好みにドンピシャなんですよ。
どれもすっごくかわいい!
PCの壁紙にしたいくらいです。
オリジナル版はプレイできないので、動画を探して見てみました。
全体のテイストは同じですが、ウィリアムの髪の毛がなかった(笑)
ギミックも変更されています。
また、steamでは【Cube Escape Collection】として9本のCube Escapeがセットになったものも発売予定だそうです。
※ 2020年10月14日に発売されました。
このシリーズは全作品考察していますので、お時間がありましたらほかの記事もごらんください↓
それではまた。
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