この記事は子宮筋腫が大きくなり「子宮全摘」した私の波乱万丈?の入院体験記です。
ここでは入院生活で便利だったものや注意点などを紹介しております。
最近両親が同時に入院することになり、ひとりで全部準備しなければならなくなって大慌てしました。
私自身と両親の入院経験から、これから入院生活をする予定の方にむけていろいろと書いていこうと思います。
子宮筋腫で子宮全摘することになった
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5年ほど前のこと。
10年ほど様子を見ていた子宮筋腫が急に大きくなってしまいました。
ピルを飲んだりしてみたもののあまり効果がなく、子宮全摘することになって9日間入院しました。
メリット
「子宮全摘」ってすごくネガティブな印象を受ける女性が多いのではないでしょうか。
私も最初はそう思ってました。
(「もう女じゃなくなる」とかそういう類)
でも同じように全摘になった知り合いや友人の話を聞いてみたりして「これから子供を考えてないなら大丈夫だな」と判断しました。(当時39歳)
みなさん少々のデメリットはあったものの、メリットの方が大きかったと言われたからです。
おおむね「おすすめです!」という感じでした。
そして、私の手術を終えての感想は「ほんとうにやってよかった」です。
(卵巣は残しています)
産婦人科の先生は女性でした。
「もうお子さんお望みじゃないなら、取っちゃったほうがこれから先、楽ですよ~~(笑)」って軽い感じでした。
子供はひとりいるのでもう十分。
この先の人生から消え去るもの
- 生理痛
- あの不快なおしりのベタベタ感
- かぶれ
- 貧血
- 生理を考慮した外出予定
- 避妊
- 上記のものに関わる金銭的負担
これは・・・もうやるしかないんじゃないですか?
その場で手術を決めて入院の予約も入れました。
事後報告になった主人の方がショックを受けてたくらいです。
生理の出血が多い&長引くタイプだったので、かぶれの防止に「布ナプキン」をつかっていました。
布ナプキンって安くないんですよ。
ふつうの日用で平均1,500円くらいでしょうか。
何回も取り替えるので、当然洗い替えも多数必要です。
「何回も使える&ゴミも減る」とはいえ、全部で2万円ほどはかかりました。
くわえてこれをバケツにつけ置きしてして手洗いする手間ですね。
洗ってるところなんて主人はともかく、子供には見られたくないですし。
洗うのが手間で「月経カップ」にも手を出しましたが、装着がとてもめんどうでした。
手が汚れますし、「出して洗ってまたつける」ので、個室内に洗面台のない外出先ではつかえません。
ちゃんとその位置に装着できないと漏れてしまいますし、私には合いませんでした。
デメリット
下腹部に傷ができたので、ただでさえ出っ張っていたお腹が余計に引っ込まなくなりました。
説明しにくいですが、傷でお腹の肉がギュッと押さえつけられている感じです。
きついガードルをむりやり履くとウエストにお肉があまりますよね。
下腹がそんな感じ。
2段腹。
あと太りました。
特に生活は変わってないのにちっとも痩せなくなりました。
(友人にも訊いてみましたが太ったという人は何人かいました)
3段腹まったなし。
私の感じたデメリットは「見た目」だけです。
ひと月に1週間以上生理があることがとても苦痛だったので、ぐっと生活の質が上がりました。
出血が多いせいで外出も敬遠していたのにいつでも温泉でもプールでもなんでもこい!
何という自由な生活!
PMS(主に頭痛、肩こり)にも悩まされていたのですが、これはいまも続いてます。
子宮そのものとは関係がないので仕方ないですね。
実際の入院生活の様子が知りたい方はこちらの記事で↓
![](https://hanarinblog.com/wp-content/uploads/2022/01/bg_hospital_room-300x169.jpg)
では持ち物の説明にいきますね。
入院に絶対に必要なもの
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基本的には病院でもらえる「入院のてびき」のようなものに書いてあります。
・保険証、書類関係、クリアファイル
保険証や書類関係は忘れずに。
「限度額適用認定証」なども事前に準備しておくといいです。
書類は入院後も増えていきます。
クリアファイルがあると便利です。
・お薬手帳、飲んでいる薬
今飲んでいる薬がある場合は
その薬や「お薬手帳」を持っておくといいです。
(後で持ってこいと言われました)
・「筆記用具」「印鑑」
朝の検温、手術同意書など書くものは結構たくさんあります。
・室内履き
手術後はお腹が痛すぎてトイレに行くのも大変。
足元もよたよた、ほとんどすり足です。
おまけに点滴と一緒に移動です。
スリッパではなくちゃんと踵があって履けるもののほうが歩きやすいです。
・マスク
ひと箱持っていきました。
今はマスクが必需品!
予備も含めてたくさん必要です。
お金
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一万円札は使いにくいので、千円札と小銭が必要です。
今はコロナ禍なので病院の売店に行くことができません。
各階の行き来も禁止されています。
入院している階の自動販売機に頼るか、誰かに持ってきてもらうしかありません。
両親の病院は係の方が売店で買い物をしてきてくれるサービスがありました。
テレビカードを買うのも千円札が必要です。
テレビを見るならテレビ用イヤホンは必須なので入院前に売店で買います。
(病院の売店なら必ずつかえるものが売っているので)
多額の現金はなるべく持たない方がいいです。
現金はきちんと貴重品入れにしまって鍵を厳重に管理しましょう。
着替え関係
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- 下着
- パジャマ(前開きのもの)
- タオル、バスタオルなど
- カーディガン、パーカーなど羽織るもの
- 靴下
- ハンガー
- 腹帯
タオル・パジャマは病院でレンタルできるところもあります。
その方が洗濯もしなくていいし汚れたら取り替えてもらえますし便利です。
(もちろんお金はかかりますが)
両親が入院したところは洗濯してくれるサービスもありました。
レンタルのパジャマは前をひもで止めている甚平タイプでした。
父が着ているのを見たことがあるので私は自分で準備しました。
もし自分でパジャマを準備するなら前開きで。
下にはユニクロのブラトップを着てました。
退院前には外来に診察に行ったりすることもあるので、カーディガンなど羽織るものがあるといいかもしれません。
寒いというのもありますが、いっぱい人がいるところに「私だけパジャマでうろつく」っていうのがすごく抵抗ありました。
気にならない人はだいじょうぶです。
足元は結構冷えるので靴下はいちおう準備しておくのがおすすめです。
手術後は当たり前ですが体調がわるいのでゆるゆるのルームソックスが楽でした。
ハンガーは手をふいたタオルをかけておくのにつかいました。
腹帯は「マジックテープで巻けるタイプで」とのことだったのでマタニティグッズのコーナーで買いました。
妊娠中に使ってたやつ捨てなきゃよかった。
腹帯があるだけで歩く時にしっかり固定されるので気分的にも安心します。
お肉が揺れると傷が痛いんです。
私には必需品だったので退院してからも一枚買い足しました。
着替えの準備で私が失敗したこと
![](https://hanarinblog.com/wp-content/uploads/2022/01/diet_before_woman-202x300.png)
私の失敗から言いたいことは「入院するときはゆったりした服で行け!!」
手術後お腹がぱんぱんに腫れました。
妊娠6、7カ月!?ってくらい。
普段履いていたショーツはきつくて入らなくなりました。
パジャマのズボンも厳しい状態になったので家族に買ってきてもらいました。
そんなことになるなんて聞いてなかった!
これは事前に言っておいてほしかった・・・!
おまけに退院する時に入院時に履いてきたデニムが入らなくなっていました。
幸い上はワンピースだったのでデニムがウエストまであがらないまま(半ケツ状態)こそこそと退院しました。
その後は手持ちのほとんどのボトムが入らなくなり、マタニティのショーツとパンツが必須になりました。
(妊娠中に使ってたデニムをとっておいたらよかったのですが・・・)
2か月ほどはそれを履いていたと思います。
無印良品でマタニティのデニムとガウチョパンツを買ってそれで乗りきりました。
無印のマタニティガウチョパンツはとっても楽で涼しく愛用しています。
こちらの股上の深いショーツが締め付けもなく快適でした。
お腹が妊婦さん状態なので股上が浅いとずり落ちてきます。
ずり落ちて止まったところには手術の傷があるので、なんとなく痛くて不快でした。
5年経過した今でも傷のところは感覚が鈍いです。
そしてショーツのゴムが重なるのがとても不快です。
そういう意味ではもったいないですけどマタニティショーツがおすすめかと。
パジャマはわりとゆったりしているものが多いので何とかなるかもしれません。
恥ずかしかった?こと
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手術のあと数日は入浴はできないので看護師さんが体を拭きにきてくれます。
その時にベッドの上で素っ裸にされてしまうんです。
ショーツすら履かせてもらう状態。
これがもうね・・・、何とも言えない気持ちになるんですよ。
赤ちゃんのお世話してると服を脱がせたりおむつ買えたりするのも「こんなもんだな」と思うんですけど。
それが反対の立場だったら。
「介護を受ける」ってどういうものかよく分かりました。
下着類は新しいものを買って持って行っていたのですがほんとうによかったと思いました。
(ショーツがよれよれとか、恥の上塗りしなくていいから)
身だしなみ
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- 歯磨きセット、コップ
- 洗顔料
- くし、ブラシ
- ひげ剃り、シェーバー
- つめ切り
- 手鏡
- お風呂セット(シャンプー、リンス、ボディシャンプー、ボディタオル)
- ニット帽
まあこのあたりは特に困りませんでした。
どうせメイクもできません。
お風呂場は時間制なので中でドライヤーをかけると時間がかかってしまいます。
次の人に支障でてはいけないので、いったん出てから洗面台で髪を乾かしました。
ドライヤーはナースステーションで貸し出ししてたので借りることができました。
毎日お風呂に入れないし、時間も場所もないので髪をきれいに整えることができません。
なのでニット帽なんかあるとよかったかもしれませんね。
食事関連
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- おはし、スプーン、フォーク
- お茶のサービスがあるところは食事用のコップ(ふた付きがいいかも)
- ストロー(ストロー付きコップ)
- 除菌ウェットティッシュ
ペットボトルを買って飲むならコップはいらないですね。
私はインスタントコーヒーを飲むときに使ってました。
手術後は体を起こすのも大変です。
毎日「腹筋」がどれほどがんばってくれているか感謝したくなるほど体を起こすのはつらいです。
とにかく痛い、いたいいたい。
腕の力だけで起きあがります。
私は腕が6回つりました。
(ベッドのリクライニングつかうのがめんどうで)
そういう時はストローがあると飲み物が飲みやすいです。
誰かにコップに注いでもらわないといけなくなりますがストロー付きのコップでもいいです。
ウェットティッシュはお菓子を食べる時に手を拭いたり、テーブルの上をちょっと拭きたい時などに使いました。
あると便利なもの
- 箱ティッシュ
- 大きめのポーチ(お弁当が入るくらいのミニバッグ)
- S字フック
- 耳栓、アイマスク
- 100円ショップで売っているような軽くて大きめのバッグ(エコバッグ)
上記でも書きましたが2、3日はまともに起きあがれません。
同じ姿勢でいると癒着してしまうので看護師さんがきて横向きにしてくれます。
それだけでも激痛です。
ベッドの上は看護師さんが作業されます。
ベッドのリクライニング機能をつかうことが多くなるのであまりいろいろと置けません。
できるだけ整理整頓しておきます。
ティッシュは枕のそばに。
結構量が必要になります、かならず箱で。
ポーチはイヤホン、リップクリーム、スマホ、耳栓など必需品を手術前にポーチに入れておきました。
手術後は動かなくてもすぐに取れるように枕元に置いていました。
ミニバッグは売店に買い物に行く時や小物の整理につかってました。
S字フックはビニール袋を吊るしてゴミ袋としてつかってました。
ミニバッグをベッドの脇に吊るしたり。
動けないとゴミ箱すら遠い・・・。
アイマスクは病院によっては禁止のところもあるようです。
看護師さんは夜の巡回時にライトを顔に容赦なくあててきます。
絶対目が覚めるんですよね。
なのでアイマスクがあったらなあ、と。
私の入院先はアイマスク禁止でしたが両親の時はべつによかったみたいです。
耳栓については、病院って昼は当たり前ですけど夜も結構うるさいので。
全然眠れなくて耳栓必須でした。
(それでもずっと睡眠不足でした)
耳栓も完全に遮断はできないんですが軽減はできます。
あまりにも眠れないので家から枕も持ってきてもらったりして苦労しました。
その「うるさかったエピソード」は次回書こうと思います。
時計はスマホがあるのでもはや不要。
(携帯電話がない方は必須ですが)
目覚ましは眠れないので不要でした。
大きめの袋は洗濯ものや持って帰って欲しい物を家族に受け渡す時に使いました。
コロナ禍で入院患者とは直接面会することができません。
看護師さんを通じてのやり取りしかないので、できるだけひとつにまとめて持ちやすいようにしてました。
暇つぶし関連
![](https://hanarinblog.com/wp-content/uploads/2022/01/book_yoko-300x265.png)
本、ポケットwifi、ゲームその他はお好きなものを。
私は小説を10冊ほど、DSも持ち込みました。
でも入院生活はけっこう忙しいんですよ。
集中してゲームなんてやってられなかったのですぐ持って帰ってもらいました。
私の病院は編み物は禁止でした。
「ハサミ」が持ち込み禁止だったのでその関係もあるのかも。
いらなかったもの
手術後、出血すると言われていましたので夜用のナプキンを1パック持っていきました。
実際は軽い日用のナプキンで十分でした。
とはいえ全摘と部分切除の違いなど個人差もありますので必要になると思います。
かかった費用
5年も前なので領収書がなくて・・・、申し訳ない!
医療費の確定申告のときに別にしてそのままなんだろうな・・・。
でも限度額適応認定していて93,000円くらい支払ったと記憶しています。
入院費だけではなくて、下着やパジャマ買ったりしたのでその分は余計にかかりました。
あと入院中のお茶や水、おやつを買ったりする金額。
それと入院するとお金は結構かかるので確定申告を忘れずに!
まとめ
入院期間が長ければ長いほど、快適に過ごすには思ったよりたくさんのものが必要になります。
私も母には2日に1回はかならず病院にみかんやバナナ、お菓子の差し入れに行ってました。
退屈なので仕方ないですけどね。
あまり増えすぎると退院時に大変なので、いらなくなったものから持ち帰ってもらうなどして荷物を減らしました。
この記事で皆さんの入院生活が少しでも快適になればうれしいです。
次回は私が入院した時のエピソードをご紹介したいと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
実際の入院生活の体験記はこちらから↓
![](https://hanarinblog.com/wp-content/uploads/2022/01/bg_hospital_room-300x169.jpg)
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