「人魚沼」というゲームをご存じでしょうか。
私はレトルトさんの実況動画で知りました。
ホラーゲームは自分では怖いからやらないけど、人がやるのを見るのは大丈夫なのです。
私はたいていの場合、昼間ひとりか、夜ひとりでゲームしてます。
誰かいればまだ耐えられるけど、怖くて進められなくなるんです。
バイオハザードとかもう怖すぎて。
夜中に叫んだらみんなに迷惑ですから。
珍しく自分でプレイしたくなってしまったので、
フリーということもありダウンロードしてみました。
こういうタイプのゲームをプレイするのは、
それこそ「かまいたちの夜」以来ではないでしょうか。
ずいぶんと久しぶり、というか20年くらいしてないのでは。
「OneShot」はプレイしましたけど、あれはホラーではないし。
今回の「人魚沼」もホラーとはいえグロいわけではないし、
脅かし要素も少な目っぽいと判断しました。
ちょいちょい詰まりながら3時間くらいで真エンドクリアできました。
途中までは動画見てたのでさくさく進めました。
やはり全員帰還エンドが見たかったけど、一回失敗しまして。
分岐の部分だけ、ダウンロードしたファイルについてた攻略見て進めました。
(説明書みたいに攻略がついてるのってすごい)
ダルさがないし、展開もテンポがいい。
思ったよりずっといい作品でした。
主人公、凜の口が悪すぎてヤンキーかと思うほどですが、もしかしてツンデレなのかな。
清太郎は頭よくて顔もよくて、優しいし。
他の二人は存在感がない。
由香に至ってはずっとパンパンだしセリフもほとんどないです。
メインで動く二人のキャラ設定もよかったのではないでしょうか。
まるでちょっとした小説をゲームに落とし込んだような、そんな感じがします。
あらすじ
ネタバレにならない程度に紹介します。
大学の友人4人で旅行中、森に迷い込み車が動かなくなります。
そこへ現れた初老の男性。
森で一晩明かすよりは、と大きな屋敷へ招かれます。
不気味な深い森と沼、不自然なほどの立派な洋館。
そこに独り暮らしの初老の男性。
沼の前のいわくありげな石碑。
男性は凜に沼にまつわる暗い伝説を語ります。
男性の先祖は浜辺で人魚を見つけ、あまりの美しさに連れ帰って沼で飼い始めます。
しかし、沼の水が合うはずもなく、人魚は次第に弱り、容姿も醜くなり鱗もすべて抜け落ちてやがて死んでしまい、その後人魚の呪いで村娘が何人も消えた、という伝説。
暖かい部屋と食事、お風呂をいただいて翌日、車を調べますが、なおりそうにもありません。
男性は所用で3日ほど家を空けなければいけないとのこと。
絶対に森を歩くなと言い残して立ち去ります。
そんな中、前夜から具合が悪そうだった由香が原因不明の病気でパンパンに膨れ上がってしまいます。
仲間は激しく動揺し救急車を呼ぼうとします。
しかし電話はつながらず、なぜか電気も止まっていて携帯の充電もできず。
この森から脱出するため3人は周辺の地図を探すことに。
廊下や部屋に飾られた何枚もの絵画はすべて オフィリア。
床の間の人魚の掛け軸。
そして沼のほとりの人魚伝説の刻まれた石碑。
2階の子供部屋の様子から男性の家族は妻と祖母、子供は双子だったのではないかと推測できます。
子供たちが残した机の上のスケッチブックに書かれた言葉も不気味さを漂わせます。
凜は疲れて男性陣より先にお風呂に入りますが、浴槽の水が突然沼の水に変わります。
そして眠れば水の中にいる不思議な夢をみる・・・。
館をあちこち調べていくうちに、次第に雄太もおかしくなっていきます・・・。
部屋の鍵を手に入れて日記を読んだり、封印された部屋を調べたり。
館のあちこちに設置された古い水槽も不気味さをより一層強いものにします。
この館の代々の主人は、どうやら水の中に魚などを入れて眺めることに強い執着がある模様。
飾られた絵画もすべてがオフィリアで、女性、死、水というメッセージが強いです。
オフィリアというのは『ハムレット』に登場する、川に落ちて歌いながら溺れて死んでしまった女性です。
(ふつうに考えたらなんじゃそりゃって感じですが)
子供部屋の絵のみ「快楽の園」の扉部分、天地創造の絵になっています。
「快楽の園」もレプリカを見たことがありますが、なかなか不可解な絵です。
(徳島県の大塚国際美術館で見ることができます)
凜は探索中も誰かの視線を感じます。
調べれば調べるほど不気味な出来事ばかりで、人魚の呪いというのは本当なのではと思いはじめます。
とにかくおすすめします
もっとこのゲームの良さを伝えられたらいいのですが、どうにも文章がうまくなくて。
とにかく惹きつけられる良ゲーでした。
動画にはしなかったけど、時々プレイしたいゲームです。
みなさんもぜひプレイしてみてください。
凜のツンデレ(?)、清太郎のイケメンぶりにきっとやられてしまうでしょう。
最後の隠された秘密も物足りなさのない納得の出来だと思います。
ちなみに怖さは最初だけなので、ホラー苦手な人でも大丈夫だと思います。
同じパターンで予測できるので。
では今日はこのへんで。
それでは。
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